ジンバブエ側のイミグレでエアチケットの提示を求められましたが、トラックで南アフリカに抜けるんだ、と言うと通してくれました。このときもう既に6時を回ってました。
そしてもう真っ暗な中、ビクトリアフォールズホテルまで両替に行き(泊まれないというのが悲しい)、タウンカウンシルにテントを張って、これからのビクトリアフォールズでの予定を各自立てました。ここには今日の夜も含めて4泊する予定です。
次の日からしばらくは昨日立てたオプションの予定にのっとって自由行動。朝食後とりあえず町を見て歩いた。ほんとうに小さな町で、しかも完全にビクトリアフォールズに来る観光客目当ての、そのためだけのような町だった。ホテルの数も少なく、ピーク時なんかはここに着いてからホテルを探していてはとても部屋なんか見つからないそう。そういう人には貸しテントが有って、タウンカウンシルにテントを張る、と。建物は綺麗だった。それまでがなんか雑然としていて人がいっぱいいる町ばっかリだったんで、不思議と落ち着きました。ただなんかゴーーッというノイズがずっと聞こえてたんだけど・・・。
そして2時からウォーキングサファリに。6時半までで25US$。とりあえずシェアウォーターという私達のトラックのオプシャンを請け負っている会社の前に集まって、ホテルにもう一人、客を拾いに行った。すると出てきたのはなんと日本人の女の人でびっくりした。今回の旅で日本人と話をしたのはこのときが最初だった。なん
でもロンドンで1年間ジンバブエ文学の勉強をして、日本に帰る前にジンバブエに寄ったそうな。
4駆で約1時間ほど象やインパラ、ガゼルなどを見ながら、歩き始める場所まで行ってウォーキング開始。しかし車で移動しているときに、白っぽい服はウォーキングサファリに向いていない、黒系統のほうがいい、とか言われてもねぇ・・・。いまさら着替えに帰るわけにも行かないんだし・・・。白や明るい色は目立って、動物をビックリさせるかもしれないからいけないんだそうです。
さて車からアフリカの大地に降り立った私たち一行(客はわたしを含め5名、銃を持ったガイドが2名)は獣道というか、道なき道を歩いて行きます。糞を見つけたり足跡を見つけたりすると、ガイドが説明をしてくれます。象の糞はほとんど泥だ、とか言って実際に手にとって割ってくれたりします。ハイエナの糞は真っ白だった。やっぱりというか、人間の糞が一番臭いそうな。犬系の足跡はかかとが2つに割れていて猫系は3つ、とか聞きながら感心してました。でも考えてみると、彼らはそういう説明をするのを仕事にしてるわけで、俺も数ヶ月やれば完全に覚えてしまえるだろう、とか思ってしまいました。
約2時間歩いたわけですが結局動物を実際に見たのは遥か遠くを走っていくゼブラとウォーターバックを見ただけだった。しかも雨期だといろんな動物を見れるポイントの池も、水が枯れていて足跡も何もなかった。
そして車に乗って帰るときの象の多かったこと。しかも夕日も綺麗に焼けていて、少しの間いい雰囲気に浸ってました。どうせならこんな中を歩きたかったな、と思いながら。いくらガイドが銃を持っていても、象の群れの中に入ってしまうと怖いか。
夕食後ディスコ“エクスプローラー”へ。明日する予定のラフティングのビデオが流れていて、そのビデオを見ながら飲んで盛り上がりました。ジンバブエのビールはザンベジラガーがおいしかった。南アフリカのカッスルビールもなかなかのものでした。
ビクトリアフォールズ2日目は朝8時からラフテイング。滝の少し下流からスタートして夕方5時ころまで。まず客はみんな、死んでもラフティングの会社の責任は問いません、という契約書にサインさせられました。そして歩いてスタート地点まで行って説明を受けました。

ライフベストを着けて、メガネを紐でベストにつないでいよいよゴムボートに乗りこみました。わたしのボートはガイド1人と、客が6人。客が各自オールを持って自分で漕ぎます。ガイド1人に客が9人で、ガイドが漕いでくれるものもあったけど、自分で漕いだほうが面白いだろう、と思って。そしてオールの持ち方、漕ぎ方から水の避け方などを教えてもらって、ザンベジ側の水は絶対飲むな、と注意され出発。崖の上からビデオカメラマンが撮ってたんでそっちのほうにみんなで手を振りながら。
川の流れに乗りながら、いろんな難所をクリアーして行きました。難所にはそれぞれ名前がついててハード、ミディアム、イージーと難易度が3つに分かれてたんだけど、私達のボートはいつもミディアムをとってクリアーして進んでいってました。後ろ向きに突っ込んで行ったり、風が気持ち良くていい感じでした。
私達のボートは左右3人づつ漕いでて、わたしは右の真ん中で漕いでました。ところが8つめの難所で、ついに転覆のときがやってきました。何が起きたのかもわからず、突如ボートがひっくり返ってました。水もそうとう飲みましたね。とりあえずひっくり返ったボートにつかまってたら、ボートは大きな岩に向かって流れて行くし・・・。でもガイドがなんとかボートを元通りに戻してみんなボートに乗りました。ところが一人足りない。なんと流されたからそのまま他のボートまで行って乗せてもらってました。
さすがにそれからはもういつもイージーなコースを取るようになりました。そうこうするうちに川から上がって昼食。サンドウィッチに肉やら、ハム、野菜、フルーツなんかを適当にはさんで食べました。しかしそのおいしかったこと。たぶん休みの日に家でのんびりしてるときに食べたら、全くおいしくないんだろうけど、ラフティングやってて、腹が減ったときに、川から上がって食べると、ほんとうにおいしかった。
昼からもまたザンベジ川をどんどん下って行ったわけですが、ほんとうに気持ちのいい一日でした。もう転覆して水を飲んだことなど完全に忘れて、毎日でもやっていたいなァ、と思いながら、ついに楽しかったラフティングの時間も終わって行きました。
そして陸に上がってビールが飲めるから、ということで坂を上がって行くんですが、この坂が長い。けっこう急だし、ゴムボートでよく遊んだあとだから、もうそろそろいくらなんでも着く頃だろう、と思ってたら“ハーフウェイ”という標識があってがっくり来た。まぁ何とか念願のビールを手に入れてバスで町に戻りました。
夜はイララロッジというホテルで、その日ビデオカメラマンが撮ったラフティングのビデオの試写即売会がありました。なんとビデオの一番最初のシーンが私だったんでビックリしました。ゴムボートをみんなで持って移動するシーンでちょうど私のボートが撮られてて、その中でも私が真っ先に移ってました。しかしカメラマンはよく転覆するポイントを知ってるらしく、転覆のシーンばっかりでした私のボートが転覆した場面もきっちり収まってました。
転覆したときは、何がなにか全くわからなかったんだけど、それもそのはずで、ゴムボートの右側で3人漕いでた中の、私は真ん中だったんだけど、右の一番後ろから沈んだんです。だから私にとってはまったくの死角だったわけです。写真も売られてたんだけど、そこではなんと私達の転覆シーンは4カットに分けて売られてました。しかしな
んかほんとうに、ここで転覆して欲しい、というところで転覆してしまったようで・・・。このビデオは30分くらいだと思うんだけど、なんと50US$もします。ラフティングは1日遊んで90US$なのにね。ということで私には買えませんでした。買ってもまだトラックで1ヶ月以上旅するわけだからテープが傷むだけかな、と思って。
そして昨日ウォーキングサファリであった日本の女の方にもまた会った。彼女もラフティング行ってて、9人乗りの方だったんだけどやっぱり転覆したらしい。しかもひっくり返ったボートが頭の上に来て息もできなかったらしい。死ぬかと思った、と言ってました。
その後トラックの仲間と一緒に久しぶりにレストランで夕食しました。そんなこんなでラフティングに明け暮れた1日が過ぎて行きました。
ビクトリアフォールズ3日めは朝ゆっくり起きて近くのウインピー(バーガー屋)でピリピリバーガーを食べたんだけど、これがほんとうにおいしかった。ピリピリの具合がちょうど私にはマッチしてました。
そして10時半からホースライディングに行きました。初級者と上級者コースがあったけど、馬に乗ったのなんて小学校低学年くらいか、と思い出しながら初心者コースにしました。1時間半で15US$。馬がパカパカくらいで進んでくれるとなんでもないんだけど、突然早足になってドドドドッと行かれるとちょっと怖かったね。
バッファローが休んでいる近くまで行って、バッファローが襲ってくるとほんとうに怖いぞ、とかガイドが言いながら、銃をいじってたりすると、そんなに怖いんならわざわざバッファローのいるところになんか連れて来るなよ、とかみんなで少し文句も言いながら。でもまぁどう考えてもバッファローよりは馬のほうが早いから、逃げ切れるか?いやいや馬に必死に走られると俺達はすぐに振り落とされてバッファローの昼飯だ。バッファローは草食だから食べられないだろう、すぐにハイエナがやってくるんだ、なんてよくわからないことを言いながら。
私の馬は白い一番大きい馬だったんだけどね、なかなか気の荒い奴だった。前の馬を追いぬきたくて仕方がないようだったんだけど、細い道だったり、車の走ってる道路だったりして、追い抜けなくてイライラしてるのが私にもよく伝わってきました。
バッファロー以外にもウォーターバックや、イボイノシシなんかも見つけました。そういう動物を見るときって馬はじっと立ち止まって草でも食べてるもんなんだけど、うちの馬1頭だけは隣に馬が近づいてくると噛みつきに行ったりやりたい放題だった。
そのうち気づいたんだけど私の馬はどうもある馬のことが好きだったみたいね。だから少しでもその馬に近づくために、追い抜こうとしたり噛みついたりしていたよう。あの馬は今頃ちゃんと好きな馬と結ばれているんですかねぇ。
ホースライディングが終わってさぁ、次はバンジージャンプの見物に行こう!と思ってたんだけど友達との待ち合わせ時間に遅れてしまいした。私はやる予定はなかったですから(だって半端な値段じゃないですからね、1回で90US$。日本ではいくらなのか知りませんから比較のしようがないですけど)もうバンジージャンプはすっぱりあきらめて、滝の見物に向かいました。考えてみたらビクトリアフォールズに来て、まだ一回も滝を見てなかった。
ビクトリアフォールズのゲートの前に“アイスクリームはいりませんか”と日本語で言うやつがいてビックリした。彼はそのワンフレーズしか知らないらしくそれだけを繰り返していた。他に“マヤク、マヤク、”といいながら寄ってくるやつもいるし・・・。
中に入ってメインフォールの矢印に沿って歩いて行くと、なんと雨が降ってきた。知らないうちに植物も熱帯雨林のような感じに変わっている。アレッ?ゲート前でレインコートも売ってたけど買ったほうが良かったかな、と思いながらさらに進んで行くと雨がどんどん激しくなってきます。
そんな中見たメインフォールは実に圧巻でした。1.6kmの幅で流れてきたザンベジ川が、いきなり高さ約100m幅50mくらいの峡谷に吸い込まれて行くわけです。その水量は毎分約5000万リッター。といってもどのくらいの量なのか見当もつきませんが。しかし100mの高さから落下しているわけですから当然水面に落ちてはねかえる。そして空高く舞い上がり、再び雨のように降り注ぐ。その舞い上がった水が虹となってきらきら輝くんだ。そしてその風が少し風が吹くと流されて消えて、風がなくなると再び輝いて・・・。言葉もありませんでした。そんな感じだから峡谷の対岸はもう水浸しで、そこだけ植相も変わってしまってます。

メインフォールは川の流れに向かって左側だったんだけど、あまりに水量が多くて滝の下のほうはもう水煙だけで全く見えませんでした。右手のほうにどんどん行くと今度は流れ落ちる水量が少なくなってきて、逆に水が水面まで落ちずにと中で消えてしまっています。
対岸から見ていると川の上を歩いてる黒人がいました。だから俺も行けるんだろうか、と思って行ってみると、柵が破られていて簡単に行けました。ちょうど膝くらいまでの水で気持ち良かった。滝のほうにどこまで近づけるか根性試しやろうか、とか冗談言いながら写真撮ったりしてました。